デジタル遺品についての生前整理



今回は、家族が亡くなったときに困る「デジタル遺品」についてお話ししたいと思います。

遺品は、金銭や物を片付けるだけでなく「デジタル遺品」と言われるものがあり、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器内のものや、インターネット上に保存されているフェイスブックやインスタグラム、TwitterなどのSNSをはじめ会員サイト、購入サイトなど、各サイトへログインするためのIDやパスワード情報、ログイン後の個人情報などがあります。

デジタル関係の生前整理の進め方としては、まず、所有しているデジタル機器や契約等を一覧にしてエンディングノートなどでまとめておくと良いでしょう。しかしながら、IDやパスワードを手書きすると間違えたり判別できなかったりすることもあります。できるだけ、パソコン等で入力したものをUSBメモリなどに保存しておき、それがどこに置いてあるか記述し残しておくと良いかと思われます。IDやパスワードなどの情報は、生前は他人に知られない場所に保管し、死後に処分する人に伝わるようにしておくことが大切です。信頼できる人に託す、貸金庫などに保管しておく、専門の業者に委託するなどの方法も考えられます。
そして、使っていないクレジットカード、銀行口座、証券会社などの契約はできるだけ解約しておきます。重要な情報やデータついては、確実に処分されるよう家族などに依頼しておくことも大切です。

年々、デジタル化が進みネット銀行やネット証券、各ショップ会員なども、全てIDとパスワード、それに加えて最近ではセキュリティ上の観点からサイトによっては「ひみつの質問」や「第二パスワード」など、ログインするために必要な情報が増えつつあり、ログインするだけでも複雑なものになってきています。

これらの情報をまとめておく事は、自分自身も忘れることがないよう大切なことですし、残された遺族が困らないようにするためにもとても大切なことです。
「デジタル遺品」についてお困りの方は、お気軽に「くらし相談」にご相談ください。

和泉市・定年退職をきっかけに生前整理のご依頼



今回、お伺いさせていただいたお宅は賃貸マンションにお住まいの独身の男性で、定年退職になったのをきっかけに、生前整理のご相談をいただきました。

ご依頼主様は3LDKのマンションにお住まいで、ビジネススーツや、ネクタイ、ワイシャツ、ビジネスバッグなど仕事で使用していたものと、長年ミニカーのコレクターでいらしたようで、それらの大量のミニカーも可能であれば買取りか引取っていただきたいいう内容でした。
定年をきっかけにできるだけ荷物を整理し、独身なので自分の死後に、兄弟や親戚にできるだけ迷惑をかけたくないという思いからのご相談でした。

ビジネスで使われていた衣類やバッグなどは、ほとんどのものがリユースでき、ミニカーについてはかなりのコレクターで中には買い取り額が高いものもあり、買取りとリユース品にわけさせていただきました。
一番時間がかかったのはミニカーの整理で、あとは、男性の一人住まいのためお荷物も少なく特に時間がかかるものもありませんでしたので、もらいものなどの必要でない商品をリユースすることを含め作業は3時間ほどで完了しました。

ご依頼主様のように、まだ元気なうちに生前整理を行うことはなかなかできることではありません。しかし、高齢者が増え子供の少ない今の時代は、自分が亡くなったあとに片付けをされる方のことを考えた方が良いのではないでしょうか。 特に高齢者は今の若者と違って、高度成長期の物があふれる時代にたくさんの物を買い込んだりもらったりすることが多かった傾向にあります。
それゆえに、生前整理をすることによって住みやすい環境を作ることができ、場合によっては心機一転して新しいスタートを切れることもあります。

ご自身が亡くなったあと、ご親族は様々な手続きを行わなければなりません。
それに加え、遺品整理を行うと多くの時間が必要となり、ご親族に更に負担がかかります。
元気なうちに、生前整理をされることは今の時代には大切なことと、我々「くらし相談」は考えます。

東大阪市・長期ご入院のため生前整理のご依頼



先日、ご高齢のお母様が7年以上ご入院されて植物状態が続いており、もう自宅に帰ることもないので生前整理をし、現在空き家状態になっている自宅を引き払いたくご相談がしたいと息子様よりご連絡がありました。
万が一、お母様の意識が戻ったとしても既に95歳の年齢なので、自宅に戻っての生活はできないと決断されてのご相談でした。「母の承諾なしに片付けて良いものか長年悩んできましたが、意思疎通もできず意識が戻ると思えない状況で、私ももう70歳を過ぎいつどうなるか分からないので、思い切ってお電話させていただきました。」と仰っていました。

お母様は何軒かある長屋の借家にお住まいで、他は既に空き家になっており借主がいる最後の一軒になっていました。恐らく、お母様が退去されたら取り壊される予定で、まだ借りられているお母様のために家主さんは待ってくださっているようでした。

家の中は、生活用品などもそのまま置いてあり、ご入院される前とほぼ変わらない状態のままでした。息子様は必要な物は事前に持ち出されていましたので、残りの荷物の整理は我々にお任せしたいとのことでした。

作業日には、リユース品、リサイクル品、処分するものに1つ1つ丁寧にわけさせていただき、家具類や電化製品も全て搬出し、清掃はごく簡単でよいということでしたので作業は5時間ほどで完了しました。

息子様には「母だからといっても、なかなか片付けに踏み切れない自分がいたので、生前整理についてのアドバイスもいただき、納得のうえ整理していただいて有り難く思います。」とお言葉をいただきました。

身内といえどもご自分の物でないお荷物は、なかなか片付けられないものです。
そんな場合も、アドバイスやご相談も承りますので「くらし相談」に一度ご連絡ください。