今回は、ご家族が亡くなったとき、思いのほか片付けが大変な「洋服や着物などの衣類」の生前整理についてのお話しをしたいと思います。
一昔前の衣類は日本製がほとんどで、素材や質もよく、今よりも高価なものが一般的に買われていたように思います。しかし最近では、生産コストの安い海外製の衣類が多く出まわり、大手ブランドでも最新の流行を取り入れながら低価格に抑えた衣類を販売する傾向にあります。特に若者はそういった商品を購入することも多くなり、また昔の人と違って簡単に手放す傾向にあるようです。
そのような違いもあって、昔の洋服は品質が良く長く着られるため、着なくなってもなかなか手放すことが難しいものです。特に高齢者は、もったいないという考えと物を大事にする傾向にありますので、収納できるところさえあれば、今まで購入してきた何十年もの衣類が、タンスやクローゼットの中にあるのではないでしょうか。
これらの衣類は、ご自身がもし亡くなった場合、ご遺族が片付けるには想像以上に時間と労力のかかる作業です。ですので、ご自身が元気なうちに、もう着ないと思われる衣類はお友達に譲ってあげたり、リサイクルショップで引き取ってもらったり、また寄付をするなどして片付けておくことが生前整理で大切な事の一つです。
着物については、昔は着る機会が今よりも多く、特にご高齢の方はたくさん持っている場合が多いと思われます。着物類についても、周りに欲しい方がいらっしゃればお譲りし、残りは着物専門の買取業者に買取りを依頼されることをおすすめします。そうする事によって、別の方が使用されることになり着物もいかされることでしょう。
また、毛皮のコートなどリアルファーが使われた衣類は、毛皮の種類にもよりますが、現在では動物愛護の観点から作り手も消費者もリアルファーを好まない傾向になってきています。どんなに綺麗なものでも買取りしてもらう額が希望通りにはいかないかもしれませんが、思い切って手放すことも必要です。
衣類を生前整理することによって、ご自身が亡くなったあと残されたご遺族が、遺品整理をすることを少しでも楽にしてあげることが大切です。
そのような衣類の整理でお困りの方は、生前整理業者でもある「くらし相談」にお気軽にご相談ください。