今回は、3階建て一軒家にお住まいのお母様のもとへ娘様ご家族が同居することになり、部屋をリフォームする前に生前整理を行いたいとのご依頼がありました。
このようなケースでは、リフォーム後快適な空間を作るために、大切な思い出の品々から今までためこんでしまった不用品にいたるまで、どれだけの物を整理しないといけないかを考えることが重要です。リフォーム後は、娘様ご夫婦とお子様が1人、あとはお母様との4人暮らしになりLDK含め2フロアーをリフォームされるご予定でした。
お母様はあまり物を捨てられない性格なようで、最初に生前整理についての進め方のお話しをさせていただきました。生前整理をするには、何が本当に必要なのかを考えることが大切です。長い期間過ごしてきた部屋には、思い入れのある物や大切な品々が数多く存在します。反対に、今は使われていないものや、スペースを取りすぎるものもたくさんあります。
生前整理を通じて、本当に必要な物だけを残し、不必要な物を処分するだけでなく、リサイクルや、リユースで他の方に喜んでもらえる物も多いと考え方を少し変え、一緒に整理していきましょうとお伝えしました。
拝見すると確かに高価なお着物や、たくさんある食器などの中には価値のある焼き物も多く、殆どの物の状態が良かったので、今まで大切に使われてこられたことを感じましたが、手放すのが惜しい気持ちを切り替えていただき、必要な分だけを残して、あとはリユースされることに最後はご納得いただけました。
片付け途中は少し残念なご様子でしたが、全ての作業が終わってみると「片付けだすと気持ちも変わりだして、他の方にまた使っていただけると思うと、思いのほかすっきりしました。」と言っていただけ我々も安心しました。
生前整理は、自分の人生を整理し、未来の自分や家族に負担をかけずに暮らすための重要なステップでもあります。生前整理でお悩みの場合は「くらし相談」に、どうぞお気軽にお問い合わせください。