第一回 遺品整理の進め方について



今月のブログは3回にわたって「遺品整理の進め方」についてお話ししていきたいと思います。
普段の生活の中では何度も行うことがない「遺品整理」、いつどのようにして行うのが良いのかを、我々遺品整理業者の視点より解説していきます。

遺品整理を始める前に、まず行いたいことは遺言書があるかどうかの確認です。
遺言書に、残しておいてもらいたいものの記載があればそれを最優先にしなければなりません。
また、形見分けしてほしい物の記載があれば、その通りに行う必要があります。
それらがクリアになれば、その後は遺品の仕分け作業を始めます。
現金や通帳はもちろんのこと、印鑑、身分証明書、生命保険証書、クレジットカード類、鍵、レンタル品、サブスクリプションの有無、携帯電話やパソコンなどのデジタル遺品、貴金属や美術品は処分品に混じらないように先に仕分けしておくべきものになります。
故人様が支払っていた毎月の公共料金の引き落としやクレジットの引き落とし、各種ローンなども、滞納にならないように注意しなければなりません。
金融機関が亡くなった事を知ってしまうと、故人様の銀行口座は凍結し簡単には引き出せなくなってしまいます。そのため、銀行口座やキャッシュカードの管理、暗証番号などの保管も含めて、信頼できる親族に伝えておいてもらえてるのであれば、事前に引き出しておけるのでベストといえるでしょう。また、エンディングノートなどの書き置きが見つかれば遺品整理もスムーズにおこなえます。

以上の仕分けや手続きが全て終わった後、故人様の物を片付けていく遺品整理にとりかかることになります。第二回のブログでは、それらの片付けを中心にご説明していきたいと思います。