先日、奥様を5年ほど前に亡くされたというご主人が一人で住んでおられるお宅の片付けのご依頼をいただきました。
奥様を亡くされた約5年前から奥様の持ち物を整理する気力が全く起きなかったそうです。何とかしないといけないとは思うものの、心の整理が全くつかずに約5年経過した今、何とか遺品整理をされる気持ちになったとのことです。
また、この機会に奥様の物だけでなく家の中の不用品も一緒に片付けてしまいたいと思っているとのことでした。
お宅に残っている奥様の荷物はすべて処分して欲しいとのご要望でした。
奥様の衣類を分別させて頂いていた時のご主人の寂しそうな表情を見て、『お洋服を少し残されますか?』とお聞きしました。
しかし今回、気持ちの区切りをつける決意で臨んでおられるとの事で、全部片付けて欲しいとの事でした。
奥様の遺品とご依頼主様の不用品をすべて分別し、搬出してトラックに積み込みました。今回は、4名作業でさせて頂きましたので約3時間ですべての作業を完了しました。
ご依頼主様もやっとすっきりできたと大変お喜び下さいました。
奥様のお洋服を見て寂しそうな表情をされたご主人様、沢山の思い出が蘇ってきたのでしょうね。大切な人を亡くされた方は、それが何年前であっても辛い気持ち、寂しい気持ちは完全には癒えないものなのでしょう。
そんなご主人様を見て、我々はお客様の様々な思いや気持ちの整理をお手伝いさせて頂くお仕事をしているのだと改めて思いました。
今後もご依頼主様の様々な思いを大事に、少しでもお役に立てるご提案を心掛けて参ります。